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2008年12月29日

井野朋也:新宿駅最後の小さなお店ベルク

新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには?」を読んだ。
BERG。新宿駅東口にある小さなコーヒー・ビール・食べ物を提供する
飲食店の話だ。坪単価がルミネ2(以前のマイシティ)で一番だそうで、
かつ、「早い」「安い」「うまい」を実現するセルフのお店である。
 
考えてみれば、新宿は以前からよく通っていたが、まだBERGには行ったことが
なかった。この本を読むと、行ってみたい、と思うし、以前から発掘して
おけばよかった、と思ってしまう感じだった。ただ、あまり外に食べに行ったり
飲みに行ったり積極的にしなかったためかも、と言い訳を思いつつ、
BERGに行ってみようと思った。
 
人がものすごく通る一流の場所で、かつ、個人商店としていかに生き残って
いくのか、そして、「場」をいかに作っていくのか、というのが印象的で、
お客さんを通じて、BERGという「場」を作っていく、というスタンスが
良いと感じた。半分は椅子のないスタンディング席で、それを受け入れて
もらうことや、コーヒーに1杯200円であるがこだわること、食材ひとつ
ひとつと向き合うことなど、スタンスに共感した。ある意味、「おもてなし」
であり、かつ、自分たちの舌・感覚を信じて、それに忠実に従って、
化学調味料などはあまり使わずに提供する。
 
最近、「おもてなし」、あるいは、自然と向き合う・話し合う、そして
自分の感覚に素直になる、ということに対して、共感することが増えて
きている気がする。そういったことを20年間も続けていることがすばらしい
と思うし、こういうお店は残ってほしいと思う。ただ、商業化のあおりを
うけて、実績を上げていてもイメージで、個人商店をなくそうとする
流れがあるようで(ビル側の意向)、その部分は、ビジネスビジネス
しすぎる世の中が良くないと感じてしまった。ビジネスビジネスという
わけでもなく(坪単価売り上げが高いのに、イメージが悪くなる、という
ことで立ち退きを要求しているらしい)、ある意味、偏った見方、ビル
の管理からの見方で、そういう形になっているみたいだ。一歩引いて、
文化的なものまで考えて、大事にしていく、多様性を残していく、という
方向もあって良いと思っている。
 
新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks)
新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks)
井野朋也(ベルク店長)
ブルース・インターアクションズ 2008-07-04

投稿者 kuni : 2008年12月29日 13:35

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