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2005年1月 7日

言葉の難しさ:ツール、技術、、、

本などを読んでいて、言葉の使い方の違いに戸惑うことがある。
自分の中で思っていた定義と、まったく違うような使い方をして
いたり、なんだか違和感を持ってしまったりする場合だ。

最近、「シンプリシティ」という本を読んでいて、特に思ったのは、
「ツール」という言葉の使い方である。情報系の目から見ると、
「ツール」と聞けば便利なソフトウェアである。さらにアカデミックの
目から見ると、本などで提唱している「ツール」というのは何かしら
面白いアイデアが盛り込まれていたり、定量的に従来よりも優れて
いるものをイメージしてしまう。

しかし、この本で言う「ツール」はそうでもなく、単なる質問ひとつで
あったり、質問の集合体であったり、グラフであったり、と、もちろん
それらが情報技術によって支えられていたりするのであるが、なん
だか違和感を感じてしまうような言葉遣いなのである。同じ言葉で
違うことをさしているから混乱が生じているのだろうが、直観的に
わかりにくいわけだ。

このような違和感を感じるのが、「技術」という言葉である。「○○の
技術を使えば、こんな良いことができます。」、「△△の技術で
これだけ役立ちます。」などなど、「技術」という言葉が魔法のように
使われて営業されていたり、宣伝されていたりする。個人的には、
「技術」とぱっと言われただけでは、どうも胡散くさくて信用することが
できない。その「技術」という言葉の後ろに隠されている本当の
技術的基盤などがあれば納得するが、受け売りの「技術」という言葉
には、相当、何か引っかかるものがあるのだ。

おそらく、逆の場合もあるのだろうと思う。自分で書いている文章や
話している言葉が、人によっては相当違和感を感じているのかも
しれない。わかりやすい言葉、一意に取れる言葉、というのをうまく
選択して伝えていかないと、なんらかのミスコミュニケーションが
生じてしまう気がする。

ただ、言葉に対するこういった違和感は大切にしておきたいと思う。
それは慣れてしまうと違和感を感じなくなってしまうからだ。
一方で、違和感を排除するだけでなく、受け入れられるような
心持ちでいたいと思う。

「シンプリシティ」
日経ビジネス人文庫 ビル ジェンセン (著)

投稿者 kuni : 2005年1月 7日 01:53

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